飛行機の2階席
そして14時35分頃搭乗する。
なかなか席が見つからないと思ったら、なんと私たちは2階席だった。
そういえばイタリアへ新婚旅行に行ったときも、このような2階席だった。
あまり2階席になったことはないけど、この2階席ってけっこうお得だと思う。
席数が少ないので、トイレがあまり混まないし、席が少ない分だけあまりわさわさした感じがなくていい。
しかも私たちは2階席の1番後ろで、トイレにも近かったし、息子がごねた時に動き回るにもちょうど良かった。
それと私たちは窓側の2席だったのだが、窓側の腕の高さ辺りに荷物を入れられる棚みたいなのがあるのだ。
これもとても便利だった。
前の席との間隔も、少しゆったりしているような気がした。
でもよく考えたら、この2階席がある飛行機は新しい機体なのかもしれない。
だから普通の1階席も同じようにゆったりしているのかもしれないし、窓側には荷物を入れるスペースがあるのかもしれない。
1階席は見なかったのでよくわからないが。
飛行機はほぼ予定通りに動き出し、15時頃離陸した。
帰りもいつも通り夫とビールで乾杯する。
息子にはトマトジュース。
食事はシーフードかチキンだったので、私はシーフード、夫はチキンを選んだ。
シーフードは海鮮丼。
チキンのほうはチキン焼きそばだった。
デザートのチョコレートケーキがおいしかった。
子ども用の機内食はなかなか豪華で、白身魚のフライにチーズをかけたもの、コロッケ、から揚げ、パン、海苔巻き、ドラゴンフルーツなどのフルーツ、それにお菓子などボリューム満点だった。
なのにやっぱり息子は海苔巻きとパンを少々食べたのみ。
旅の疲れからだろうか。
食事を食べた後、息子は飽きてごねだしたが、シートベルト着用のサインも出ていなかったので、席を離れて人のいない階段の辺りを少し歩かせたりしてどうにかごまかした。
それに親切な客室乗務員さんが、「これ、ちょっと古いものだけど」なんて言いながら、JALのシールを息子にもってきてくれた。
これには息子も大喜びで、さっそく持って来ていた絵本にぺたぺた貼ったりして遊んだ。助かった。
あと、帰りの機内ではちょっとだけ映画も見た。
目の前にパーソナル画面があったので、息子が喜びそうなものを選び見せていたのだが、意外にも一番食いつきが良かったのはアニメよりも『マンマ・ミーア』のミュージカルだった。
最後のほうしか見られなかったのだが、ノリノリの音楽と雰囲気に息子も一緒になってノリノリになっていた。
やっぱり楽しさって小さな子どもにも伝わるものだ。
そのうち空はどんどん日が暮れていって、昼から夕方の空へと移り変わる様子がずっと見られた。
空の上からでないと、グラデーションのように移り変わる空を見るなんて、なかなかできないことだと思う。
しかもこの時のように晴れていないと見られないだろうから、お天気に恵まれてラッキーだった。
遠くの地平線がオレンジに輝くのをずっと眺めていた。
日本に近づく頃にはさらに日が暮れて、雲ひとつなかったため夜景がものすごくきれいに見えた。
輝く夜景のお陰で海岸と陸地がはっきりわかり、飛行機ならではの光景を楽しめた気がする。
やっぱり飛行機っていいなーって思いながら、夜景を楽しんだ。
18時18分、成田空港に到着。2時間20分のフライトだった。
帰りはとても早い。
成田空港のキッズルーム
2階席は人数も少ないためからか、とても早く外に出られた。
やはり2階席はお得である。
今回は申告書も機内で書いておいたので、19時前には外に出られてしまった。
でも空港からのリムジンバスの時間まで少しあったので、今回もしばらく空港内で息子を遊ばせてから帰ることにした。
前回のように、国内線出発ロビーのところにある子どもを遊ばせるスペースで息子を遊ばせた。
息子が元気で遊んでいる姿を見て、家族みんなで元気に海外旅行ができたことを実感し、ホッとした。
リムジンバスに乗るとき外に出たら、やっぱり日本は台北にくらべすごく寒く感じた。
バスに乗って家に向かう時にはもう時間もけっこう遅く、バスに乗っている人たちはみんな疲れた感じで、すごく静かだった。
海外旅行のあとの、あの「もう終わってしまった」という祭りのあとのような寂しさがバスの中に漂っているような気がした。
いつも思うのだが、時間を出発前に戻せたらと疲れた頭で考える私であった。
でも、こうしてここにいるということは、家族3人無事に行ってこられたということであり、感謝すべきことでもあるのだ。
ここでは全ての事に感謝し、次の旅行を早くも期待することにした。
終わりに
ところで今回はたまたま都合がついたので、2ヶ月以内に2回も台湾旅行をすることができた。
どちらも短期間だったけど、2歳の息子を連れている私たちにとっては、ちょうどいい期間だったかもしれない。
長ければ長いほど楽しみもあるかもしれないが、小さい子連れには不安や問題も出てくる。
それらが出ないうちに旅行が終わるので、本当に楽しい旅行となった。
そして私たちにとって、台湾という旅行先もとてもよかった。
3時間くらいで行けて近いということもあるし、文化的に日本と似ていることもあるし、食事もおいしく日本人の舌にあうものが多いということも良かった。
それに何より治安が良かったのも安心だったし、想像以上に日本語がしゃべれる人が多いという点も子連れには良かった。
というわけで、意外にも台湾は子連れ海外旅行に向いているという結論に達した私たちであった。
子連れと言えばサイパンやグアムのイメージが強いが、台湾だってそれに負けないのではないかと、今では心から思う私たちである。
ただ私の友人に聞いた話だと、やはりアジア方面は人によって向き不向きがあるみたいだ。
私なんかにしてみれば、台湾(台北しか知らないが)は日本とそんな変わらないところに感じるが、友人によると台北空港に着いた時点で臭いが駄目という人もいるらしい。
だから人によって感じ方はそれぞれだろうが、少なくとも私たち3人は、今回の2回の旅行を通して、台湾大好き!になったのであった。
今後も機会がある限り、台湾に旅行に行くことを企てる私たち夫婦である。