台北旅行初日の不安な朝
朝5時半頃起きて準備を始める。
息子はまだ眠っているのでまだ起こさず、私たちだけで準備をした。
今回、2ヶ月前に旅行に行ったばかりなので、台湾の様子もだいぶわかっているし、前のような不安や緊張はほとんどなかった。
ただ、今朝は違った意味での心配が発生していた。
それは息子の“ウンチ”のことであった。
うちの息子は、普段から便秘症である。
夫が小さい頃同じように便秘症だったみたいで、小児科医からは、たぶん親の体質を受け継いだのだろうと言われた。
だから普段から便通のよくなりそうなものをなるべく食べるよう工夫したりしているが、それでも便が毎日出ないのがざらである。
下手をすると、2〜3日出なかったりすることもそんなに珍しいことではなかったりするのだ。
ただやはり2〜3日出ないと固くなってしまい、時には苦しそうにうなりながら出すこともあるのだが、それでもどうにか薬などは使わず自力でできていた。
それに成長するにつけ、少しずつ改善していき、以前よりは出る間隔も短くなってきているし、苦しそうにうなることも少なくなってきていたのだ。
そして今回、台湾に行く数日前からまた便秘になっていた。
でも私はいつものことだと思い、それほど心配せず、そのまま様子を見ていた。
しかし今日こそは出るだろうと思っているうちに、旅行の前日になってしまっていた。
そして前日になってやっと、今回はいつもと違い、どうやら重症だということに気がついたのである。
息子は便意があるみたいなのだが、頑張って息んでも出てくる気配がない。
だからとても苦しいみたいで、旅行の前日にはだいぶぐったりしてきたのだ。
そのためご飯もほとんど食べず、自分が好きなものだけちょっと食べたり飲んだりする程度になっていた。
前日になり、これはちょっといつもよりひどいんじゃないかと心配し始める私たち夫婦。
今まで便秘でこんなにぐったりすることはなかった。
ただ普段なら野菜ジュースや牛乳を多めに飲めば、次の日あたりには出ていたので、さすがに明日には出るだろうと思い、さらにせっせと飲ませるだけで、結局この日も様子を見るだけにしたのだ。
そしてとうとう当日の朝になってしまった。
実は夜中にも息子は、お腹が苦しくて目が覚めるらしく、時々息んでは出なくて泣いていた。
一度お尻を見てみたら、固そうなウンチがすぐそこまできていたけど、どうやら固くなりすぎてしまったみたいで、息子の力では出せなくなっていたのだ。
そんな感じで息子は夜中に何度も起きたので、当然息子も私も寝不足気味。
苦しそうにしている息子を見て、かわいそうで仕方なかった。
やはりこんなになるまで放っておいてはいけなかったと今更ながら後悔した。
こうしてウンチが何日も出ないまま当日の朝になってしまった。
息子は夜中何度も起きて寝不足なので、眠れるうちに少しでも眠らせてあげようと思い、6時過ぎまで寝せておいた。
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