大安森林公園
お店を出て歩き出したが、かなり苦しい。
本当はこの後すぐに、タクシーでタイペイ101タワーへ行こうとしたのだが、その前に少し動いて腹ごなしをすることにした。
前回来たときに、このすぐ近くにある“大安森林公園”という大きくてきれいな公園で遊んだので、今回もそこに寄って少し遊ぶことにした。
息子も体を動かして遊びたそうな感じなので、ちょうどいい。
公園に着くと、息子はさっきもらった青りんごを大事そうにかかげながら走っていく。
邪魔だから持っていてあげようかと思うのだが、絶対に渡さない。
よっぽど嬉しかったみたいだ。
緑色をした見慣れないりんごだったためか、「りんご」とは呼ばず「みどり、みどり」と言いながら、りんごを持って走っていた。
公園を入ってすぐの木立では、相変わらずリスがたくさん遊んでいた。
本当に驚くほどたくさんいる。
普段リスを間近で見ることはあまりないので、なんだか嬉しい。
遊具のあるところまで行くと、息子は夢中になって遊んだ。
夫が見ていてくれるというので、私はしばらく公園の中をうろうろ歩くことにした。
とにかくお腹がいっぱいで運動したかったのだ。
公園内ではちょうど花博覧会みたいなことをやっていて、あちこちにそれぞれのテーマで花が飾られていた。
そのせいなのか、子どもたちの団体があちこちにいた。
この公園はかなり広いので、前回は行かなかったほうまであちこち歩いてみた。
きれいな池や屋外ステージ、ちょっとした丘まであり、思っていたよりもずっと広いことに気づいた。
せっかくなので、夫と息子を呼びにいき、3人で色々探索した。
“健康歩道”というような、道に石みたいなでこぼこが埋め込まれていて、歩くと足の裏を刺激してくれる、そんな道もあった。
歩くとけっこう気持ちいい。
ただし、お気に入りの良い靴では歩かないほうがいいかも。
靴が傷みそうだ。
丘みたいなところも登って遊んだ。
息子はこういう坂道が大好き。
こういうところにも花のオブジェみたいなのが飾られていたりした。
そんなものを息子は好奇心いっぱいに眺めながら歩いた。
丘の下にはマラソン用の道みたいなものも走っていた。
色々な人が楽しめる、本当によくできた公園だと思った。
公園はまだまだ続きそうだったけど、その辺からまた来たほうに引き返した。
通ってきたところではないところを通りながら、来た方角へ戻った。
やぐらみたいなところもあり、一応登ってみる。
息子はこれが滑り台だと思って登ったらしく、上にいってから滑るところをきょろきょろ探していたので笑えた。
さすが南国らしく、公園内は椰子の木みたいな木が多く、日本ではまず見られないような珍しい木もあった。
触ってみると意外に固い。
ピンクの花をたくさん咲かせた大きな木もあった。
とてもいい香り。
こういうところも南国って感じがする。
日本の冬にはない光景だ。
それによく見たら公園内の芝生も青々としているのだ。
日本のこの時期は、芝生も枯れて黄色くなってしまい、そういう点でも違うと思った。
色々面白い花のオブジェのところで写真も撮った。
見ているとなんとなくそれぞれのテーマがわかるような気がするので、面白かった。
気づいたらもう15時半を過ぎたので、次の目的地である“タイペイ101”を目指すことにした。
MRTの大安駅があるほうの出口から出て、少し歩いたところでタクシーを拾った。
ここからはもうまっすぐ行けば、“タイペイ101”へ行けるはずだ。
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