またしても息子のウンチが・・・
イチジク浣腸を買うと、そのまま出国審査へ進んだ。
お正月明けの時期だったけど、11月の時よりも混んでいる。
それでもそれほど時間がかからず、中に入る。
搭乗ゲートの近くの売店で、ホットドッグとコーヒーを買い、空いているベンチに座って食べた。
しかし、この頃になると、息子はいよいよぐったりしてしまい、まったく元気がなくなってしまっていた。
それはもう、まるで病気の子どものようにぐったりしているのである。
たぶん前日の寝不足で眠いのと、ウンチが出なくて苦しいのでぐったりしているみたいなのだ。
夫の抱っこでうつらうつら眠っているのだが、時々汗をびっしょりかいて息んだりする。
でもやっぱり出ない。
この頃には顔を真っ赤にして泣きながらものすごい力で息んでいて、見ているのがかわいそうなほどだった。
こんな息子を見て、まだ搭乗まで時間があったこともあり、台湾まで待たずに今ここで摘便をすることを私は決意した。
そして夫と一緒に、近くにあった車椅子用トイレに駆け込み、そこのベッドで息子の摘便をすることにした。
まさか成田空港で摘便とは・・・という展開である。
ナース時代もそうであったが、前回の旅行の時と言い、どこまでもウンがつきまくる私である。
ベッドで息子を夫に抑えてもらい、肛門を見てみた。
やはり固い便が肛門をふさいでいる。
もちろん泣きまくって嫌がる息子。
とりあえずイチジク浣腸も試してみるが、やはり便が邪魔してほとんど液は入らなかった。
ということで、いよいよ摘便である。
息子は必死で抵抗。
たぶん相当痛いだろう。
でも仕方ない。
私はいつもワセリンを自分用に持ち歩いているので、潤滑剤の代わりにワセリンをたっぷり指につけ、薬剤師さんに言われた通り、私の小指を入れてかき出してみた。
そしてものすごく固くなった便の固まりがいくつか取れた。
直腸を傷つけるのが怖いので、ある程度固いのを取って終わりにした。
この間、息子はもちろん大泣きした。
よだれをたらしながら泣いていたので、汗とよだれで洋服が濡れてしまったほどだ。
でも血は出なかったし、肛門や直腸は傷ついていなそうだったので、ホッとした。
とりあえず無事に終わったみたいだ。
急いで洋服を着替えさせ、トイレから出てきた。
そしてトイレから出て、息子に靴を履かせた途端、息子はものすごくご機嫌になり元気に走り出したのだった!
良かった、やっぱり便が出なくて苦しかっただけなのだ!便が出た途端、別人のように元気になった息子を出て、涙が出るほど喜ぶ私たちであった。
息子が元気であるということ、親にとってこれ以上の喜びはないとつくづく実感。
しかも便を出してあげるだけでこれだけ元気になるのなら、もっと早く手をうっておくべきだったと反省した。
まあとりあえず台湾まで持ち越さなくて良かった。
ここでようやく安心して、あらためて旅行をスタートできる心境になるのであった。
それにしても、病院などではもちろん手袋をして摘便するが、この時はもっていなかったので素手で摘便である。
汚い話で恐縮なのだが、摘便のあともちろん石鹸で手を何度もよく洗ったのだが、便の臭いというのは強烈なものらしく、なんと2日間くらい指の臭いが取れなかったのだ。
私はナースだからか、それとも愛する息子のものだからか、それほど嫌だとは思わなかったけど、夫は思いきりひいていた。
ひどいもんだ。
前回の台湾旅行の時には、ホテルでウンチがつまり素手で押し流す羽目になったし(参照・台湾旅行記2008)、息子も私もとことんウンがついているようだ。
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